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絵付け・素材

迎茶の景徳鎮磁器は最高の指揮者によるオーケストラ

201447163339.jpg迎茶で扱っている景徳鎮磁器について、細かい材質などの違いを知りたいとご質問を受けることがあります。

結論から言いますと、作品ごとの細かい違いにお答えすることは出来ません。

それぞれの作品が全て違います。材質も、焼き上がりも、絵付けもです。

材料については、小雅の作品もHonghai blue&goldの作品も景徳鎮倣古の作品も

本景徳鎮の手掘りの素材を水車でついて水に晒すことを繰り返して精製した材料を使っています。

焼成については、柴窯(薪窯)焼成も希少でオススメですが、Honghai blue&goldのガス窯焼成の作品は、

薪窯の作品に勝るとも劣らない素晴らしい焼き上がりの作品になっております。

絵付けは、古典的な天然素材から作られた絵の具を使い、名人級の絵付け師による丁寧な絵付けです。

 

例えるならば、オーケストラのようなものです。

同じ曲を演奏しても、演奏者のレベル、楽器のレベル、指揮者のレベルが違えば出来上がった曲の出来栄えは全く違ったものになりますね。

また、例え演奏者も楽器も最高のオーケストラでも、指揮者も最高でなければ最高の演奏はできないと思います。

そして、同じ指揮者で同じ曲を演奏しても、日によって演奏者が変わったり、使う楽器が違うということもあるでしょう。

それが同じレベルの演奏者で、同じレベルの楽器でも奏でる音は違ってくるはずです。

迎茶で扱っている景徳鎮の磁器、小雅、Honghai blue&gold、景徳鎮倣古のそれぞれの作品は、

最高の演奏者、最高の楽器が揃っていて、指揮者も最高のオーケストラのようなものです。

最高の指揮者である小雅外事部長の指導のもと、最高の素材と最高の職人によって作られている作品です。

使われている素材や絵の具は、いうなればストラディバリウスのようなもの。

最高の職人の手にかかれば素晴らしい作品になりますが、とても扱いにくい難しい材料です。

 

しかし、指揮者にあたる作品を選ぶ人、小雅外事部長の厳しい選別がなければ、

ここまでの作品たちをご紹介することは出来ないでしょう。

残念ですが、私自身もこの作品たちの本当の価値はわかっていないと思います。

作品を理解するには深い教養が必要で、私はまだまだそこまでの教養は身についていません。

小雅外事部長は、百年後を見据えて作品を選んでいると言います。

彼の歴史的、文化的、美的教養をフルに使って選ばれた作品たちです。

どの作品もすべて最高の作品であることに変わりはありませんので、安心してお選びください。

 

山水図は永遠の憧憬

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日本では、地味な絵と思われるためか、

なかなか注目されない「山水図」。

中国本土では、山水図専門の工房があるほど人気の絵柄です。

この浅絳彩の茶壷に描かれている山水図は、

特に美しく、静謐として文人好みの絵付けです。

中国の人々が山水の絵を特に好むのは、

そこに永遠の理想郷が描かれているからです。

静かな湖畔、仙境にまで続く山々、

永遠の憧れの世界が広がります。

そんな理想郷を眺めながら、

静かにお茶を飲み交わす。

掛軸や、絵画と同じように、愉しむ芸術がここにあります。

 

この浅絳彩の茶壷は全手工で、とくに絵付けの素晴らしい作品。

ネットショップでご紹介しています。

こちらをクリックしてご覧下さい。

「本染付け」秘伝の絵の具

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ホンハイ工房の茶器の絵付けに使われている本染付けの絵の具は、

絵の具を売るお店などでは売られていない特別なものです。

 

代々受け継がれた秘伝の絵の具。

最近の染付け絵付けを施した磁器には

本染付けの絵付けはほとんどありません。

流通している絵の具ではないので、

使える工房はごく限られています。

天然の鉱物を原料にしていて、

扱いもとても難しい絵の具です。

絵付けも大変に難しく、

特別な技術を習得している絵付師のみが

本染付けの絵付けを描くことができるのです。

 

今主流の染付けは、色絵の具と同じように

描いているときに濃淡がわかるので、

絵付けの仕上がりを確認しながら描くことができますが、

本染付けで使われる「呉須(ごす)」は、

泥絵の具のように不透明なので、

焼き上がるまで絵の仕上がりがわかりません。

そんな絵の具を使って、

濃淡のある絵を描くことがどれほど難しいか。

経験で焼き上がりの濃淡がわかるようになるのに、

いったい何年かかるのでしょうか。

 

本染付けの絵付けのできる特級絵師は、

景徳鎮にも数えるほどしかいないそうです。

そんな数少ない本染付けの絵付師、

その中でも景徳鎮市高級美術工芸師の資格を持つ

シュウ氏の手による作品が、

ホンハイ工房の本染付け作品です。

 

本染付けの茶器はこちらでご紹介しています。

 

 

 

老料は清の時代を継ぐ絵の具

IMG_0328_2_1.jpg迎茶の商品の説明でよく登場する「老料」の絵の具。

他ではあまりご覧になったことのない言葉かもしれません。

老料とは、天然の鉱石を使って

清の時代の製法で作られた粉彩の絵の具のことで、

ごく限られた工房で使われているものです。

レベルの高い倣古作品は、この老料の絵の具で描かれています。

昔ながらの製法で、天然の材料から作られるからこそ、

時代の雰囲気までを写した作品が出来上がるのです。

老料の絵の具は、簡単に手に入るものではありません。

清の時代からの絵の具を受け継いでいる、

本当に限られた絵付師のみが秘密を守りながら伝えているものです。

そんな貴重な絵の具で描かれる絵付けは、

清の時代を忠実に写す教養を備えた絵付師に描かれた

芸術的で格調高い作品です。

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とても希少な本景徳鎮の蓋碗

以前にも何度かご説明ましたが、

本景徳鎮全手工(総手作り)の蓋碗は、

どうしてそんなに希少なのでしょうか。

蓋碗そのものは、中国茶器を扱っているお店でたくさん売っています。

たくさんあるのは、型抜きで形成した蓋碗です。

ここでは絵付けの仕方は関係ありません。

手書きで高価な蓋碗も大半は型抜きで成型されたものです。

ろくろで形を作った、全手工の蓋碗が数少ない理由は、

作るのが本当に大変だからです。

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特に、托に穴の開いたタイプの蓋碗はろくろでしか作れないのですが、

3ピースが合っていないと商品になりません。

ろくろで作った3ピースを組み合わせるのは、至難の業です。

歩留まりがとても悪いので、作ってくれる工房がほとんどないのです。

それほど作るのが難しい作品ですから、

当然景徳鎮屈指のろくろ職人でなければ作れず、

レベルの高い職人が作るのですから、

素材もとびきり高級なものを使います。

絵付けも当然本染付けや老料の粉彩などを使って

レベルの高い絵付師が描きます。

素材も高級、作る職人も一流でやっと出来上がるのが、

全手工の蓋碗なのです。

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画像は、そんな希少な全手工の蓋碗を柴窯(薪窯)で焼成した超レアな作品。

本来の蓋碗の大きさ、形を忠実に再現しています。

このくらいたっぷりとした大きさでないと、

ゆったりと緑茶を飲むのに不向きですし、

このふっくらとした形で茶葉がのびのびとふくらみます。

画像ではわかりにくいですが、

とろりとした肌が素晴らしく、

お茶を飲むときの手触りが気持ちいい器です。

この作品はこちらのページでご紹介しています。

他にも全手工の蓋碗をご覧になりたい方はこちらをご覧ください。

色絵と青花、組み合わせる愉しみ

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器は、セットでそろえて使いたいとお考えの方も多いかと思います。

また、白い器でシンプルなものが一番とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

でも、ちょっと柔軟に考えて、いろいろと組み合わせてみませんか。

 

色絵の杯と青花(染付け)の茶壷も合わせてみると、

テーブルの上で違和感なく調和します。

一つ一つ集めた作品を、ご自分のセンスで組み合わせて愉しむ。

いろいろと組み合わせてみながら、

毎日の生活を彩っていただくことで、

思いがけない組み合わせが素敵になることを発見してみたり。

ぜひ、固定概念をなくして、より自由に、

色絵や青花の組み合わせを愉しんでみてください。

迎茶からのご提案、おすすめです。

きっと、そのほうが茶器や器への愛着も増すことと思います。

チャイナペインティングを習い始めました

先日からチャイナペインティングを習い始めました。

正直に申しますと、始める前はここまで難しいとは思っていませんでした。

まずは、粉状の絵の具を木の樹脂で溶くところから始まります。

この溶き加減がまず難しい。

ちょうど良い濃さに溶けるようになるのには

時間がかかりそうです。

そして、なんといっても難しいのが筆運び。

絵の具をグラデーションに筆に含ませることからうまくできません。

しばらく練習をしたら、すぐにローズボール(小さなバラの絵)を

描かせていただくのですが、

グラデーションで丸く描くのは本当に難しくて。

1000個描いてやっと、思い通りの形に描けるようになるそうです。

小雅外事部長さんのお話では、

景徳鎮の絵付は手首の柔らかい子供のときから修行しないと

習得できないとか。

今までももちろんすごい絵付けの業だと思っていましたが、

実際に絵付けをしてみると、その難しさが実感できますね。

絵付け教室の先輩方のように描けるようになるもの遠い道のりですが、

少しでも絵付けのことが理解できるようにと思っています。

次回は、ローズボールをお皿に描いて焼き付けるところまでです。

すぐにうまくは描けないでしょうけど、ね。

力強い絵付けの龍文デミタスカップ

先日届いた龍文デミタスカップ、2つのパターンがあります。

正確な名称は本景徳鎮総手工青花本金彩龍文有耳英国杯・托と、

本景徳鎮総手工青花本金彩龍文有耳仏蘭西杯・托。

 

本景徳鎮総手工青花本金彩龍文有耳英国杯・托

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本景徳鎮総手工青花本金彩龍文有耳仏蘭西杯・托

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先日、こちらの記事でご紹介した

本景徳鎮総手工青花本金彩乾隆花卉文有耳英国杯・托」が愛らしい花卉文なのに対し、

こちらは力強い雲龍文。

いさましい龍が杯いっぱいに色鮮やかな青で描かれており、

その点でも、余白が活かした絵付けの花卉文の杯と好対照といえるでしょう。

男性にもおすすめしたい活力あふれる絵付けです。
 

花卉文についての記事でもふれましたが、

「デミタスカップだから用途はコーヒー、エスプレッソ」という思いこみをちょっと脇においていただき、

「ハンドルのついた茶杯」という風に捉え方をちょっと変えていただくと、

その用途はさまざまにひろがります。

紅茶、日本茶、そしてもちろん中国茶。

いろいろな場面で活躍できるポテンシャルをもった一品です。

また、大きさの面でも、

書類やノートPCを広げた書斎やオフィスでもちょうど邪魔にならないサイズなので、

ティータイムのみならず、デスクワークのお供としての使い道もおすすめできます。

お茶を注いでつまんで持ってもハンドルのバランスがまったく崩れず、

スッと持てるという点も、デスクワークで使うのに嬉しいところです。

使うほどに良さがわかる杯ですので、

ぜひ、日々の暮らしのパートナーとしてご愛用いただきたいです。



IMG_6923_R.JPGハンドルや縁に使われている金ですが、

光りかたが上品で、色が濃いのが写真からおわかりいただけますでしょうか? 

これらの杯には、一般的な洋食器などで使われる水金ではなく、24金がほどこされています。

ですので、窯から出した状態のままだと鈍い黄土色のような色合いとなるため、

そこからさらに磨きあげることで写真のような深みある光沢を放つようになるのです。

素材の面でも手間の面でも、実に贅沢なつくりです。

また、口縁の磨きをわざと荒くして、金をがっちりとくわえ込む作りにしているので、

簡単に剥げることもなく、長きにわたって輝きが目を楽しませてくれるでしょう。
 

先日ご紹介した花卉杯・托とこちらの龍文杯・托は、

いずれも西洋の18~19世紀の様式を現代の景徳鎮に取り入れ、景徳鎮の技術で作りあげた、

いわば、古きと古きを重ねあわせた新たな出会いによって生まれた進取的な作品です。

洋中双方についての深い見識とセンスをお持ちの外事部長さんだからこそ作り得たものと言えるでしょう。

中国の陶磁器技術を取り入れて生まれた西洋磁器の要素が

ふたたび中国にて新たな試みとして生まれ変わったこれらの杯。

ぜひとも、末永くお使いいただければと思います。

古代の趣き「本釉裏紅三多図杯」

昨日に引き続き、釉裏紅の杯を再度紹介しています。

もう一つの釉裏紅の杯、「本釉裏紅三多図杯」

釉裏紅は、元の時代に始まった焼き方ですが、

この杯はまるでその元の時代に作られたかのような

力強い古典的な絵付けです。

鮮やかな紅色の中に、銅の顔料独特の緑色も見受けられます。

とろりとした肌触りと口当たりが特徴の茶器です。

他の釉裏紅の杯に比べてお求めやすい価格になっています。

本釉裏紅三多図杯(価格:39,800円)の商品ページはこちら。

【画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます】

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釉薬の下に絵付けがされているのがよくわかります。

なんとも鮮やかな紅色です。

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銅の絵の具独特の緑色が見えます。

古代の絵付けのような趣きのある雰囲気。

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鮮やかな紅色「本釉裏紅仙桃図杯」

今日は、釉裏紅の杯を再度ご紹介します。

まずは、「本釉裏紅仙桃図杯」

釉裏紅は、青花(染付)と同じく釉薬の下に絵付けを施す「釉下彩」、

中国・元時代に始まった、銅の顔料を使って紅色に発色させる焼き方です。

青花以上に焼成温度の管理が難しい高度な技法として知られています。

1300度以上で焼成し、鮮やかで綺麗な紅色に発色するのは数度の範囲、

温度が低すぎると黒みを帯び、高すぎると文様が飛んでしまうとても難しい技法です。

この杯のように鮮やかな紅色に発色させるのは技術的に大変難しいのです。

ぜひ、大きい画面でじっくりとご覧ください。

本釉裏紅仙桃図杯(価格:60,000円)の商品ページはこちら。

【画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます】

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アップにすると、釉薬の下に絵付けがされているのがよくわかります。

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とろりとした大理石のような肌合い。

この杯でお茶を飲んでみると、ほんとにお茶がとろりとしますよ。

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