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景徳鎮小雅窯について

現代の官窯「小雅窯」-磁土へのこだわり【追加の説明】

昨日のブログでご説明した小雅の磁土へのこだわり。

少し説明不足な部分があったので、追加します。

例えば、ということで

「鉱山から景徳鎮までの道端を丹念に探して集めた鉱石をコレクションしている」

ということを書いたのですが、これはただ鉱石を集めたということではありません。

カオリン鉱山から旧官窯までの昔の街道を人海戦術でくまなく探し、

こぼれたものや何らかの理由で廃棄されたものを集めて時代別に選別しているのです。

様々な時代の鉱石の手に入る最後のものを囲って、小雅の最高級ラインでは今でも使われています。

また、これ以外にも政府や研究の関連で採掘されたものなど出てくるとすべて買い込んでいるそうです。

鉱山の採掘は昔の手掘りの坑道が網の目のようで危険なこともあり禁止されていますが、

鉱脈は存在していて上記のように特別に採掘されることもありますし、同じレベルの質の鉱脈もありますので、

小雅窯では、最高級ラインの企画制作には古い鉱石オリジナルを使い、

通常生産ラインには近いレベルのものと古いものを混用して制作しています。

現在も、数は少ないですが、そうした最高級素材を使った作品も、小雅では作られています。

今と同じ生産量で大切に使っていけば、今後10年は最高級ラインを作り続けるだけの量は確保してあるそうです。

 

現在細々とご紹介している小雅窯の作品も、昨日のブログでも書きましたが、

本景徳鎮の高級磁土を使った、小雅工場長と外事部長が厳選した作品です。

他では手に入らないレベルの作品ですので、

ご紹介できるのは2点だけですが、ぜひご覧ください。

 

小雅の作品はこちらからご覧いただけます。

現代の官窯「小雅窯」-磁土へのこだわり

12月15日(日)自由が丘サクラボローで、迎茶でご紹介している景徳鎮茶器を実際に使っていただくワークショップを開催します。ご興味のある方はぜひご参加ください。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

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「小雅窯」について、改めてご説明をしておきます。

今は、販売できる作品は2点のみ。大変に手に入りにくい工房の作品です。

【画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます】

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小雅春思図柘榴茶壺

小雅の作品の一番の特徴、こだわりは、その磁土にあります。

清の時代の官窯に匹敵する磁土を使い続けている唯一無二の工房なのです。

小雅の磁土に対するこだわりは、

例えば鉱山から景徳鎮までの道端を丹念に探して集めた鉱石をコレクションしていることからもうかがえます。

以前迎茶では、そうした鉱石を使った元の時代の胎の茶器をご紹介したこともあります。

様々な時代の鉱石を研究しつくして、

清の官窯で使われているような本物の景徳鎮土を使った作品が小雅窯の茶器です。

そういった本物の景徳鎮土は、もう無いと伝えられていますが、実は今でも存在しています。

もちろん、大変に高価で希少なもので、他のメーカーでは購入すらままならないものです。

小雅窯では、こうした磁土を以前から買い集め、ストックしているので、

いまだにこうした最高級の磁土を使った作品を作り続けることができるのです。

今後は、新しい鉱脈の磁土でこれまで以上に清王朝の官窯の土に近いものを使った

真に、現代の官窯いえる作品が作られていくでしょう。

 

小雅の作品は、北京などで日本円で2,3万円で購入できる茶杯なども販売されています。

偽物も多いのですが、正真正銘の小雅窯の商品もあります。

そうした茶器は、小雅の中でも高級工芸品、あくまでも日用雑貨、食器の扱いです。

迎茶でご紹介している小雅窯の芸術的な作品とは全く違うカテゴリーの品になります。

迎茶でご紹介している小雅作品は、

景徳鎮の磁器の歴史を知り尽くした小雅工場長と、

初期小雅からデザインを担当し、景徳鎮内で小雅にその人ありと言われる外事部長が

厳選に厳選を重ねた芸術作品、美術品です。

それでなくても数少ない作品の中から、選び抜いた作品が届いています。

こうした美術品としての小雅作品は、

ほとんど世にでることなく高級官僚や中国のセレブの方々の手に渡りコレクションされています。

下手な骨董品を手に取るくらいなら、小雅の茶壺、茶杯で優雅にお茶を飲みながら、

その磁土の素晴らしさと芸術的な絵付けを鑑賞することをおススメします。

追記)小雅で使っている磁土について、追加の説明をしました。下記をご覧ください。

現代の官窯「小雅窯」-磁土へのこだわり【追加の説明】

 

次は、小雅の絵付けについてご説明します。

後日に続きます。

 

小雅の作品はこちらからご覧いただけます。

景徳鎮小雅窯の絵付け

小雅の絵付けに付いて、少しご説明します。

 

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小雅の絵付けの真骨頂は、染め付けです。
透明感のある最高級の白磁の素地に、
コバルトブルーの宝石藍がとても映えています。
この絵付けはすべてアンダーグレイスという手法で、手描きのものです。
ろくろで形を整えて乾かしただけの素材に
呉須と言われる泥絵の具のような材料で、
筆を使って細かい絵付けをするのは、
考えただけでも難しいことです。
絵付けの職人さんたちはどれほどの修行を積まれているのでしょうか。
その絵は、苦しい鍛錬の片鱗も見せず、
軽やかに、伸びやかに描かれています。


d0082972_1714823.jpg引退した特級絵師の作品です。
このクラスの絵師になると、1ミリの中に何本も筆で線を描けるそうです。
こういう柔らかい絵付けもとても技術がいるもの。
泥絵の具は濃淡が描いている時には分からないので、
どんな焼き上がりになるか黙視出来ないのですから。
ふんわり柔らかな表現ほど、技術と経験が必要なのです。
とはいえ、実物はもっとはっきりとした線で描かれています。
この絵が特にかすんで見えるのは、写真のせいでもあります。
上絵の具の金彩にどうしてもピントがあってしまうので、
釉薬の下に描かれた染め付けの絵にピントが合わないからです。
ぜひとも、実物を店頭でご覧頂きたいですね。


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同じ特級絵師の絵付けです。
これも写真のせいで、少しピンぼけになっていますが、
花びらの中に、線が何本も描かれているのがお分かり頂けると思います。
少し離れて見ると、ぼかしの表現で描かれているようにも見えるほどの細い線です。
この花びら、一番大きいものでも小指の爪ほどの大きさなのです。
これほどの技術を持った絵師は、景徳鎮広しといえども、
数えるほどしかいないそうです。
そんな素晴らしい職人の手で描かれているのが、
小雅の作品なのです。