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ティーカップの歴史

ティーカップの歴史

ティーカップ

ティーカップといえばカップ&ソーサーと呼ばれ、現在ではハンドル付きのカップと受け皿の組み合わせをイメージします。これは時代によりカップ、受け皿、皿と三点で一組とされた頃もあれば、さらに古くはコーヒー、紅茶カップに受け皿が一つで一組の時代もありました。当時の生活スタイルや磁器の希少性などを反映して、器のセットもスタイルが変わってくるのです。

もともと西洋にはお茶はありませんでしたからお茶を飲むという行為自体、富裕層の東洋趣味としてそのままのスタイルで輸入されました。

しかし磁器が欧州でも生産できるようになると、自分たちの利便性に合致した器を作り出すようになります。

ドイツのマイセン、オランダのデルフト、イギリスの諸窯が次々に景徳鎮の倣造品を作り、続いて手や口に馴染みやすい百花繚乱独自の器を作り出していきました。中国からの伝来当初には元々なかったカップのハンドルや受け皿の使い方の問題も諸説ありますが、いずれにしても時宜にかなって使いやすいものに変化をしていったという事では間違いないと思いますし、それが世の倣いです。

特にイギリスでは大英帝国の版図が広がると世界中からデザインが集まり、ロココ調が主流で時代が止まっていたような西洋磁器の世界で自由な空気を押し広め、続いて対岸のフランスやドイツでアールヌーボーやアールデコの器に引き継がれ、時代のモードとともに斬新なものを次々と生み出していきました。

そうした流れは現代は停滞してしまい、魅力ある生きた製品が少なくなったと言えます。懐古趣味やコストの計算が先に来て、魅力ある物への意識的な取り組みが無くなってきました。時代の息吹にあふれた生きた製品にたくさん出てきてほしいものです。

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