デミタスのすすめ デミタスは、18世紀にローマの「カフェ・グレコ」というカフェで生まれました。 ナポレオンがイギリス製品をボイコットするために大陸封鎖令を発令し、 フランス植民地からの輸出規制で、イタリアのコーヒー豆が急激に…続きを読む
絵付け-景徳鎮の絵付けに込められた祈り 景徳鎮の器には、特に高級な素材をふんだんに使った本景徳鎮の作品には、 必ず美しい絵付けが施されています。 もちろん、焼き物のなかには釉薬の美しさを誇る絵付けのない作品もありますが、 明、清の時代から景徳鎮の…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】柘榴-多子多福 柘榴の実は絵付けのモチーフとしてよく使われます。 丸い実のなかに多くの種があるので、多子、多男子、子孫にめぐまれるという意味になります。 子孫を多く残し、家族が代々繁栄を続けることは、人生の第一の大事とされ…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】金木犀(桂花)-月から来た仙木 昨日の台風の風雨にも耐えて満開の金木犀の香りが街に漂っています。 秋を代表する金木犀は中国では桂花といい、吉祥の花として絵付けの題材として描かれます。 金木犀は、古来中国では天上界の仙木とされ…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】百花-百花春至為誰開 百花といえば、様々な花が咲き乱れる様子を表していて、 転じて「百花繚乱」や「百花斉放」など、 文学・芸術においてすぐれた立派な業績が一時期にたくさんあらわれることや 多くのひとびとが活発に運動を展開することに使われること…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】蓮の花-高潔な君子 蓮の花は、景徳鎮の絵付けにしばしば描かれる吉祥図です。 仏教では西方浄土の象徴とされていて、 熱心な仏教徒だった西太后も好んで描かせた花でもあります。 泥沼に生長するにもかかわらず、 泥を寄せ付けず葉を青々…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】三多 – 仏手柑・桃・柘榴 日本では仏手柑、中国で仏手という柑橘系の実は 手を広げた形に似ていることから仏手の字があてられました。 仏(fo)は福(fu)、手(shou)は寿(shou)の音とつながり仏手=福寿となります。 桃の実は仙…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】蝙蝠(こうもり)-福の象徴 蝙蝠(こうもり)は、蝠(fu)と福(fu)が同音であることから 中国では幸福のシンボルとされ、最も好まれる吉祥文様の一つです。 赤い蝙蝠が描かれていることが多いのですが、 赤には魔よけの力があると言われ、ま…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】桃-邪気を払う長寿のシンボル 桃は中国では古来長寿、不死のシンボルとされてきました。 崑崙山系に住む西王母が、不老不死を得る仙桃(蟠桃)の木を 管理しているという神話が広く知られています。 西王母は天上の女仙人の長とされている仙女で、 仙桃(蟠桃)は…続きを読む
【景徳鎮の絵付け】一路栄華-白鷺と蓮、酔芙蓉 白鷺は良い知らせを意味するのでおめでたい鳥と言われ、 中国古典絵画でもよく描かれています。 水辺で白鷺と蓮を描いた絵は「一路連科」と言われ、 鷺(lu)と路(lu)、蓮顆(蓮の実・lianke)と連科(li…続きを読む