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ティーポットの選び方

毎日のお茶は、ともするとストレスを受けがちな私たちの生活に潤いと活力を与えてくれます。
心楽しい、安らぎの毎日のティータイムも、お茶や茶器を変えたり、趣向にさまざまなバリエーションをつけることで情操、創造性が刺激されるところなど、お茶には単なる嗜好品を超えた健康的な精神性の魅力にあふれています。一服のお茶の清々しさは他に代えがたいものがあります。

お茶本来の清々しさや情緒を引き出すには、なんといっても道具の助けがあれば鬼に金棒です。
高級ポットや、骨董品、おしゃれなカフェグッズなど気に入ったものを使うのもいいかもしれませんが、気に入った道具が未来永劫最大のパートナーとは限りません。

そもそもお茶には世界にとてもたくさんの種類があります。茶葉によって淹れ方も異なり、抽出する時間やお湯の温度にもそれぞれに適した数値が存在します。同時にティーポットの形や工法、材質が違うと、同じ茶葉・湯・抽出時間でも味や香りに優劣が出てきます。
そこでぜひおすすめしたいのは、値段やデザイン、古さや新しさだけではなく、道具として優れていて、茶の表現性に富んだものをお選びいただくことです。

選び方は意外と簡単です。
よく言われる茶葉のジャンピングとかポットの大きさ・形は茶葉の表現性とはほとんど関係ありません。お茶の味にもっとも直結するのは器の素材と工法、そして焼成の良否です。
優れた茶葉や吟味されたお湯は再生ソースであって、それらの細やかさのすべてを引き出せるか引き出せないかは再生装置であるポットが大きく関わってきます。
それだけに、ポット選びはデザインや大きさなど単なる好みだけでは不完全で問題があります。優良なポットから良質な茶杯に注がれてはじめて茶と水は繊細な味と香りを織りなして語らいを始めます。

良質なポットや茶杯は大きさ形に関わらず、堅牢で表面に一定の硬度があり傷がつきにくいものです。重ねやカトラリーで簡単に傷がつくような素材ではお茶の味を濁します。
研磨に弱いという事はまた、臭いや雑菌の基となり、結果として茶渋がつきやすい、汚れを引き寄せるものと言えます。漂白剤の出番が多い汚れやすい磁器は必ずお茶の味を濁らせ、水を固くします。
逆にお茶や水を注いだだけで美味しいと感じる磁器は、茶渋やたんぱく質が付着しません。またそうした磁器は素材の密度も高く、肌触りよく保温性もいいものです。

まずは素材、工法、最適な焼成仕上がりの条件がそろったものを探して、その先で形や大きさ、新旧や好みを見ていけば万全です。
くれぐれも、茶器えらびを外見から入ってしまうことで、絶対美味しくならない泥沼やとっかえひっかえいくらお金をかけても茶葉と茶器同士取り合わせの相性の絶対揃わない負のパズルにはまらないようにしてください。

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