清朝時代の雰囲気をみごとに写した普洱馬蹄杯

全手工柴窯本金彩老料粉彩散華氷裂文普洱馬蹄杯

本景徳鎮の磁土、伝統の羊歯灰釉、薪窯焼成、老料粉彩、本金彩と贅沢な材料と手法で光緒年の空気を正確に再現した作品です。

 

水車でついて、何度も何度も水で晒すという昔ながらの作り方で大変な手間をかけて作られた最高級の素材を熟練のろくろの業で薄くしかも堅牢に作り上げています。

それを薪窯で焼成した胎は、とろりとした、柔らかさを感じるような肌触りです。

清朝の宮殿で使われていた器を彷彿とさせる焼き上がりの作品です。

美しいフォルムを眺めているだけでも、清朝の時代の香りを感じることが出来ます。

 

絵付けのデザインはオリジナルですが、文学、音楽、絵画に精通した深い教養に裏付けられ正確に光緒年間の時代の空気を写した作品となっています。

老料粉彩で繊細に描かれた梅、蘭、菊、竹の四君子や牡丹、蓮は吉祥図というだけでなく、厳しい寒さの中に咲く四君子は君子の風格を、蓮は世の汚泥に染まらない高潔さを表し、本金彩で描かれた氷裂文は透明で嘘偽りのない様を表して文人の理想とする君子像を表現しています。

光緒帝の時代、この杯で宮廷で貴人がそのころ大変貴重な岩茶を優雅に飲んでいる光景が思い浮かぶような作品です。