「老料柴窯三多図杯」はろくろで形成された薄く美しいフォルムが魅力の杯です。
古典的な少し灰色がかった釉薬の上につややかで繊細な絵付けが施されています。
老料の粉彩、琺瑯彩で描かれているのは、多福を表す仏手柑、多寿を象徴する桃の実、多子のシンボル柘榴の実。
三多といわれる大変おめでたい図案です。
一家の繁栄を願う吉祥の図が古典的な手法で繊細に描かれています。
紅色の実の絵付け部分に細かい貫入がありますが、これは本物の老料琺瑯彩絵の具を使っている証拠。
清代と同じ製法で作られているのです。