【景徳鎮の絵付け】月季-バラの別名

 

月季花はバラのひとつで、和名では庚申薔薇と言います。
中国語では、バラを総称する言葉は一般に「玫瑰」が使われますが、
吉祥としては、薔薇、玫瑰、月季も同じように使われます。
平和、幸福、友情の象徴で、四季に関係なく、毎月のように咲くため、
四季の象徴でもあり、長春花、月月花、月月紅の別名をもちます。
隆盛が長く続くようにという意味で吉祥画に使われます。
平和を表す花瓶に月季で、一年中平穏無事であるという意味の「四季平安」、
長寿の象徴の松と組み合わせて、年老いることなく若さを保つという願いの「不老長春」などさまざまな画題に使われています。
十二花神杯では「不隨千種盡﹐獨放一年紅」という詩とともに描かれる11月の花です。