【景徳鎮の絵付け】金木犀(桂花)-月から来た仙木

 

昨日の台風の風雨にも耐えて満開の金木犀の香りが街に漂っています。
秋を代表する金木犀は中国では桂花といい、吉祥の花として絵付けの題材として描かれます。

 

金木犀は、古来中国では天上界の仙木とされ、

漢の思想書「淮南子」では月が原産国と説いています。
満月が金色に輝くのは桂花が満開だからともいわれます。
絵付けや絵画では、うさぎと組み合わせて描かれ月の世界を表します。
康煕十二花神杯に八月の花で描かれています。
中国暦の八月は現代の暦では十月にあたります。
全唐詩の李嶠の「桂」の一部が書かれているものもあります。

未殖银宫里,宁移玉殿幽。
枝生无限月,花满自然秋。(この部分が書かれています)
侠客条为马,仙人叶作舟。
愿君期道术,攀折可淹留。