【景徳鎮の絵付け】蘭-高い品格を象徴する花

 

山崖の険しい環境で育ち、人知れず花を咲かせ、芳香を漂わせる姿から
「君子の高潔さ」「君子」「賢人」の象徴として文人に最も好まれる花の一つです。
蘭は「祖香」「香祖」と称され、
蘭、茉莉(ジャスミン)、桂花(キンモクセイ)で「香花三元」「三香」といわれます。
蘭は観賞用として、茉莉は茶にして飲用として、桂花は食品に加工されて
それぞれ第一の香りとされてきました。
また、「君子の交際」の意味でもあります。
「蘭交」は「至交」を、「蘭客」は「良友」を表します。
梅、蘭、竹、菊で「四君子」、霊芝と蘭の組み合わせで「君子の交わり」を意味します。
清朝康煕帝時代の十二花神杯では、七月の花として描かれています。