【景徳鎮の絵付け】五福捧寿-寿を捧げ持つ五匹の蝙蝠

 

五福とは、人間としての五つの幸福のことです。
「福・禄・寿・喜・財」別の説に「長寿・富裕・幸福・美徳・健康」のことを言います。
蝙蝠(こうもり)は蝠[fu2]と福[fu2]が同音であることから福を表し、五匹の蝙蝠で五福です。
赤色には魔除けの力があると信じられているので、赤い蝙蝠が多く描かれます。
五匹の蝙蝠が円形の寿の文字を囲んでいるのは、五福が寿を捧げ持つことを表わしています。
福・禄・寿・喜・財の中で、寿はその首(はじめ)といわれます。
列子・天端には「天生万物、唯人為貴」とあり、古代の人は人間が存在するからすべてのものが存在したと考えていました。
だから、人間の寿命が最も大事なもので寿が首とされているのです。