【景徳鎮の絵付け】鶴-長寿を象徴する瑞鳥

 

日本でも慶祝事に欠かせない瑞鳥の鶴。
亀とともに「長寿」を象徴する動物として、おめでたい吉祥図に描かれます。
二羽の鶴は、「偕老」といって夫婦ともに長寿になることを表します。
松と鶴を描いたものは、「松鶴長春」「鶴寿松齢」という夫婦の長春不老を願う図柄で、誕生祝いにもなります。
鶴は仙人の友ともいわれ、「仙鶴」として仙人や俗世を離れた隠者を象徴します。
優れた人物の意味でもあります。
また、その美しさから「一品鳥」の雅号を持ち、最高位の官僚を示す「一品官」を象徴します。
鶴が太陽に向かって飛翔する図は、官位の昇進を願う気概を表わしています。