去年の年末からしばらく自分のコレクションの倣古作品をご紹介していたのですが、あまりご注目いただけずに終了しました。
手元で眺めていると本当に美しい胎と絵付けの作品なのですが、画像でご覧いただいてご理解いただくのはなかなか難しいのかもしれません。
しかも画像では似たように見える倣古の茶杯がヤフオクには安く大量に出回っています。
国際景徳鎮試験場のブログでも書かれていたように、ヤフオクに多く出品されている杯は玉石混淆でコンディションもわからないものです。
古色をつけるためにフッ化水素をかけるなどいろいろな処理がされているので、茶器としてちゃんと機能するとは思えないものでしょう。
そう言えば、10年以上前になりますがカフェのお客様が古く見える茶器を買ってきれいにして使おうと思い煮沸したらチョコレートの匂いが充満したことがあったと聞いたことがあります。
汚物や汚い泥に埋めて古色を付けた茶杯はどんな匂いがするのでしょうか。
本景徳鎮の倣古作品の制作現場事情は2014年に行ったときに私も実際に見てきて、すでにその時には景徳鎮に行っても良い倣古作品を手に入れることが難しくなっていました。
その後しばらくして国際景徳鎮試験場所長が探しても全く手に入らなくなってしまったので、薪窯焼成の倣古作品は販売終了しました。
景徳鎮を知り尽くした国際景徳鎮試験場所長が監修した、作っている現場がわかる倣古作品は他では手に入らないものでした。
国際景徳鎮試験場のブログで書かれているように、ヤフオクで売られている倣古の杯は北京や上海の行商人が扱っているもので出自が定かではありませんし、途中どんな加工がされているかもわかりません。
薪窯焼成でなくても良い胎で絵付けも上質な倣古作品の杯は今後は手に入らずもうご紹介できないのでこの機会にお持ちいただければと思ったのですが、今のヤフオクなどの大量出品の状況を考えれば難しいのかもしれません。
本景徳鎮の倣古作品のネットショップでのご紹介は今回で終了にいたします。
実物をご覧になりたい方はお問い合わせください。(https://www.ge-cha.com/contents/category/contact/)