先日ネットショップでご紹介したご紹介した総手工本景徳鎮粉彩花鳥図杯はご来店のお客様がお買い上げくださいました。
ありがとうございます。
あの絵付けの杯はこのペアで最後です。
絵付けがきれいなのでまずそこに注目されがちですが、一番楽しんでいただきたいのは白磁の胎です。
何度も書いていますが本景徳鎮の胎を使った倣古作品は今後新しく入荷することは大変難しいと思われます。
今ヤフオクなどで大量に出品されている倣古の品はほとんどすべて台湾土の胎のものです。
この杯は焼成こそガス窯ですが、細かな橘肌の白磁の手触りは台湾土にはないものですのでお楽しみいただければと思います。
轆轤で丁寧に形成し削りあげられた胎は薄くてもしっかりとしていて重心が低いので高さがあっても安定感があります。
安心してお使いいただけることと思います。
同じ絵付け師が描いても胎の善し悪しによって絵付けの出来映えも全く違ってきます。
貴重な胎に描くからこそ絵の具も吟味するし構図にも緊張感が出るし、なにより筆ののりが違います。
老料の絵の具で伸びやかに描かれた古典的な吉祥図をお手元でじっくりとご鑑賞ください。
この絵付けは本当に上手く写し取ることができなくて、苦労しました。
私の写真の腕が悪くて画像ではその魅力の十分の一もお伝えできなかったので、実物をご覧いただけて良かったです。
本景徳鎮の茶器を使うとお茶の味わいが全く違うこともご体験いただくことができました。
本当にありがとうございます。
この絵付けの杯はもうご覧いただけませんが、先日ネットショップに出した本景徳鎮の倣古作品はあと少しだけご紹介することができます。
ご興味のある方、実物をご覧になりたい方はお問い合わせください。(https://www.ge-cha.com/contents/category/contact/)