愛用していたホンハイのマグが悲しいことに。

愛用していたホンハイ青花のマグ、落として割れてしまいました。

大事に使っていたのに、不注意で1m位の高さから落としてしまいました。

とても悲しい。

 

悲しいのですが、今回割れたことで本景徳鎮の素材の良さも再認識しました。

 

まず、細かく割れないので危険が少ない。

1m位の高さから落としましたので、かなりの衝撃。

普通の素材でこの薄さならもっと細かく割れて周りに飛び散っています。

ホンハイのマグは4ピースに大きく割れ、あとは小さいかけらが少しだけ。

本景徳鎮の素材は遡れば皇帝が使う磁器の素材です。

割れても危険の少ない材料、歴代の職人の技の結晶です。

 

 

割れたホンハイのマグの断面です。

素材の透明感のある白さと硬い焼き締り。

一番厚い部分でだいたい3ミリ、その上に掛かる釉薬の薄さに驚きます。

釉薬が薄いことは知識では知っているのですが、毎日見ていた印象ではもっと厚い層があるように感じていましぃた。

釉薬の下に沈み込むように見える呉須の深い藍色が釉薬を実際よりも厚く感じさせるのかもしれません。

 

割れても美しいホンハイの青花作品。

新作の釉薬は還元焼成の発色でより美しく仕上がっています。