裏方のタケです。
前の記事で、展示会についてのご報告とご来場いただいた方への御礼を申し上げましたが、たまにはそういう型にはまったものだけではなく、裏話などもしてみようかと思います。
題して「展示会の舞台裏」です。
1:新作の準備
今回は展示会の前に新作が到着したので、まずは新作の金磨きからはじめました。
金磨きについてはこちらの記事をご覧いただければと思いますが、(https://www.ge-cha.com/blog/4018/)作品を光り輝くものにしてお届けするため、地道な作業が続きます。
この作業にまず、3~4日を要します。
2:搬入の事前準備
今回は金・土・日の開催でしたので、木曜日が搬入日となります。
木曜までに100点近い作品を運び込むために、月曜日から作品の梱包作業を開始します。
搬入する木曜日はその日のうちに翌日にむけた陳列もしなければいけないため、現地ではがしやすいように工夫しつつ、エアクッションで磁器をくるんでテープでとめていきます。
もちろん、繊細な磁器を守るため、作業の丁寧さはかかせません。
そして、エアクッションで梱包した磁器をダンボールにつめていきます。
ただつめるだけだと下のものが割れたり上のものが揺れてぶつかってしまう可能性があるため一段つめるごとにエアクッションを敷いて層を作っていきます。
こうして磁器をつめたダンボールの数は、今回、大小合わせて10箱になります。
3:前日搬入
開催前日の木曜日、6時半に会場入り。
本当はもっと早く4時くらいには入りたいところなのですが、前の利用者の方が6時半まで会場を利用されていたためかなり大変な時間からの搬入となりました。
まずテーブルや棚に布をかけていくなどの飾り付けからはじまり、磁器を陳列する下準備をしていきます。
それが終わると、ダンボールから磁器を取り出し、布などで飾られた棚やテーブルに磁器を並べていきます。
先にも書きましたが、作品点数が100点近いので、並べるだけでもかなり大変な作業になります。
しかも、磁器は繊細ですから、丁寧に並べていかねばなりません。
結局、搬入がすべて完了したのは21時すぎでした。
オーナー様から鍵を借りて作業する関係上、遅くまで居残っての作業はできないため
このくらいの時間までに終えないといけないのです。大急ぎです。
4:会期中
みなさまに御覧いただいた展示会の日々です。
お楽しみいただけていれば幸いです。
5:閉会後の搬出
日曜日の18時半に展示会を終え、洗い物などをしたのち19時から搬出作業開始。
今度は搬入時とは逆に「すばやく退出すること」が求められるので後のはがしやすさなどは気にせず、エアクッションに手早くセロテープを貼っていきます。
それでも時間はかかり、終わったのは22時ころ。
再びダンボールに詰められた磁器たちとともに帰路に向かいます。
6:荷解き
ダンボールにつめ、エアクッションとセロテープで梱包された磁器をひとつずつ荷解きしていきます。
月・火は別の予定があったため、水曜日からスタートし、2日かけて木曜日に終わりました。
高い芸術性や美しい輝きをもつ本景徳鎮磁器を扱っている当店ではありますが、その裏側は白鳥の水面下のバタ足のように、けっこう泥臭いものです。(もちろん、多くの華やかにみえる職業の裏側も、同様に泥臭いのだと思いますが)
それでも、ネットだけでなく、リアルでも皆様に作品を見て、触れていただくために、今後も展示会は続けていく予定ですので、どうかこれからも、よろしくお願いいたします。
以上、展示会の舞台裏、でした。