先日岩手に行った時に連れて行っていただいた「正法寺」。
日本一の茅葺屋根を誇る入母屋造の大きな本堂は、奥州水沢の山奥にひっそりと佇んでいました。
このお寺は岩手に着いた日の夕方というよりも日が暮れてから素晴らしいお寺がこんな山奥にあると教えていただき一度伺ったのですが、暗くてどんなお寺かわからなかったのです。
次の日、帰る時間は迫っていたのですが、このお寺は見ておかないと後悔しますよということで、もう一度連れて行っていただきました。
午後の穏やかな日差しが降り注ぐなか、他に誰もいない大きなお寺は、厳かで静かで別の時代にタイムスリップしたかのような不思議な体験でした。
こんな深い山の中に、正面30メートル、側面21メートルという大きさの建物が忽然と現れる岩手の奥深さに感動しました。
横から見た本堂の茅葺屋根。
最近葺き直したばかりだとか。
棟高(屋根の高さ)約26メートル、勾配49度、面積は720坪と日本一の茅葺屋根を誇るそうです。
惣門は、寛文5年(1665年)建立の四脚門だそう。
350年前の木造建築なんですね。
本堂や庫裏(本堂の手前右にある建物)は火事で消失したため江戸時代後期に仙台藩により再建されたそうです。