景徳鎮小雅窯杯の最高傑作が届きました

素晴らしい杯が出来上がってきていると、

小雅外事部長からお話だけ聞いていた杯が、やっと届きました。

今回手に入ったのは、とりあえず1個だけ。

小雅窯の作品は、本当に手に入りにくくなってきています。

今回届いた杯は、「紫金釉玉兎杯」。

[この杯は売約済みです。]

【画像をクリックすると大きい画面になります】

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杯の胴(外側)は、紫金釉、小雅窯の紫金釉は独特の金属的な艶があります。

その形も洗練されて計算されつくした美しさです。

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見込(内側)には、月に見立てた窓の中に兎と桂(金木犀)が描かれています。

桂は、中国では金木犀を指します。

古代中国では月には巨大な桂の樹が生えていると考えられていたことから月を象徴する樹なのです。

 

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ぼんやりと描かれた窓が月を表し、その周りには星座と口縁には天の川。

月の世界とそれを取り巻く宇宙がこの小さな杯の中に描かれています。

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直径7センチほどの杯の中に描かれた4センチの窓。

その中には、今まで以上に古典的な筆法で描かれた幻想的な月の世界が広がっています。

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描いている絵の具もより高級な宝石藍を使用し、

釉薬も今までのものよりもより難しい薪窯用の釉薬を使用しており、

内側からにじみ出るようなしっとりとした艶があります。

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これまでの小雅窯の作品と比べても、別格の品格が漂う杯。

とうとう小雅窯はここまで来てしまったんだという感慨があります。

更なる高みへ向かう小雅の新しいステージの始まりでしょうか。

 

追加:価格をお知らせしておきます。

「紫金釉玉兎杯」 定価:230,000[売約済み]

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