中国では幸福のシンボルの「蝙蝠」

宝石紅蝙蝠文碁笥底杯

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蝙蝠(こうもり)といえば、日本ではあまり良いイメージのない動物ですが、

中国では幸福のシンボルとして、焼き物の絵付けのモチーフとしてよく描かれています。

中国語で蝙蝠の「蝠」が「福」と同じ音なので、おめでたい図案なのです。

紅は魔除けの力があると信じられていて、蝙蝠は紅く描かれることが多いです。

上の絵付けのように、頭を下にした蝙蝠は「福到」(ふくとう)と言います。

中国語では「倒」と「到」が同音なので、「福が来る」という意味になります。

この絵付けの文字は壽(ことぶき)、壽と蝙蝠の組み合わせも「福寿重層」という吉祥柄です。

なんともおめでたい絵付けの杯ですね。

 

下の蓋碗も、紅い蝙蝠と壽の文字の組み合わせで、とてもおめでたい絵付けです。

丸く図案化した壽の文字とユーモラスな蝙蝠がすっきりとデザインされています。

 

紅彩蝙蝠図蓋碗

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