柔らかで細密な絵付け「老料柴窯三多図杯」

ネットショップでご紹介した「老料柴窯三多図杯」の画像です。

【画像をクリックするとより大きい画像がご覧いただけます】

IMG_0280_R.JPG

三多図は通常、桃、柘榴(ザクロ)、仏手柑(ブッシュカン)が描かれているのですが、

この杯は、仏手柑ではなく枇杷(ビワ)が描かれていて、

ちょっと珍しい絵付けです。

枇杷(ビワ)は、黄金色の実が黄金を表わしているので富の象徴です。

桃は多寿(長寿)を表わし、

柘榴はその実の多さから多子を表わし、

枇杷は多富を表わしている

大変におめでたい絵付けの杯です。

ただおめでたいだけでなく、

その絵付けは細密で上品な抑えた色合い、

とても品が良い、静かなたたずまいです。

現世の幸福を願うのも、貴人は品よく美しい杯で控えめに願ったのでしょうか。

清の時代のたおやかな貴婦人を思わせる倣古の杯です。

 

この作品は、こちらのページからお求めいただけます。

IMG_0325_R.JPGIMG_0326_R.JPGIMG_0327_R.JPGIMG_0283_2_R.jpgIMG_0335_R.JPG