昨日のお休みの日に、日本橋高島屋で開かれている「犬塚勉展」を見に行ってきました。
以前1年ほど前でしょうか、偶然見た「日曜美術館」で紹介されていた絵が気になって、
展示を見に行きたいと思ったのですが、
その時は遠い場所での展示だったので見に行けませんでした。
先日、またたまたま見た「日曜美術館」で日本橋高島屋で26日(今日ですね)まで
犬塚勉展が開かれているのを知りました。
見ることが出来て、うれしかったです。
この方は、多摩に住んで美術教師をしながら作品を描き続け、38歳で山で遭難して亡くなっています。
私と同じように「日曜美術館」で初めて知った方が多い画家さんのようです。
観た中で一番好きだったのは、「梅雨の晴れ間」という作品。
写真のような絵ですが、見ているととてもノスタルジックな気持ちになる幻想的な作品です。
最初からこういうスーパーリアリズム的な絵を描いていたのかと思ったら、
こういうスタイルの絵を描き始めたのは、亡くなる5年位前からのようで、
その前は、シャガールのような幻想的な抽象画を描いていました。
どんなにリアルな絵でも、幻想的なのはそういったベースがあるからなのかしら。
絶筆になった「暗く深き渓谷の入り口」のような山の人を拒絶するような一面を描いた作品よりも、
私は1984年ごろの夏の明るい日差しを描いた作品が好きでした。