迎茶で扱っている景徳鎮磁器について、細かい材質などの違いを知りたいとご質問を受けることがあります。
結論から言いますと、作品ごとの細かい違いにお答えすることは出来ません。
それぞれの作品が全て違います。材質も、焼き上がりも、絵付けもです。
材料については、小雅の作品もHonghai blue&goldの作品も景徳鎮倣古の作品も
本景徳鎮の手掘りの素材を水車でついて水に晒すことを繰り返して精製した材料を使っています。
焼成については、柴窯(薪窯)焼成も希少でオススメですが、Honghai blue&goldのガス窯焼成の作品は、
薪窯の作品に勝るとも劣らない素晴らしい焼き上がりの作品になっております。
絵付けは、古典的な天然素材から作られた絵の具を使い、名人級の絵付け師による丁寧な絵付けです。
例えるならば、オーケストラのようなものです。
同じ曲を演奏しても、演奏者のレベル、楽器のレベル、指揮者のレベルが違えば出来上がった曲の出来栄えは全く違ったものになりますね。
また、例え演奏者も楽器も最高のオーケストラでも、指揮者も最高でなければ最高の演奏はできないと思います。
そして、同じ指揮者で同じ曲を演奏しても、日によって演奏者が変わったり、使う楽器が違うということもあるでしょう。
それが同じレベルの演奏者で、同じレベルの楽器でも奏でる音は違ってくるはずです。
迎茶で扱っている景徳鎮の磁器、小雅、Honghai blue&gold、景徳鎮倣古のそれぞれの作品は、
最高の演奏者、最高の楽器が揃っていて、指揮者も最高のオーケストラのようなものです。
最高の指揮者である小雅外事部長の指導のもと、最高の素材と最高の職人によって作られている作品です。
使われている素材や絵の具は、いうなればストラディバリウスのようなもの。
最高の職人の手にかかれば素晴らしい作品になりますが、とても扱いにくい難しい材料です。
しかし、指揮者にあたる作品を選ぶ人、小雅外事部長の厳しい選別がなければ、
ここまでの作品たちをご紹介することは出来ないでしょう。
残念ですが、私自身もこの作品たちの本当の価値はわかっていないと思います。
作品を理解するには深い教養が必要で、私はまだまだそこまでの教養は身についていません。
小雅外事部長は、百年後を見据えて作品を選んでいると言います。
彼の歴史的、文化的、美的教養をフルに使って選ばれた作品たちです。
どの作品もすべて最高の作品であることに変わりはありませんので、安心してお選びください。