モノのない棚と昔のお茶と

裏方担当のTです。

IMG_7117_R.JPG

写真は、一階カウンターの棚のいまの様子です。

かつては、大量の茶缶、そして、景徳鎮青花と宜興の茶器が並んでいたのですが、

いまではだいぶ整理され、おいてあるものも数えるほどとなりました。

 

そして、もう一箇所、きょうモノの撤去を行った場所があります。

それは、お客様からはけっして見えない、キッチン奥にある茶葉のストックケースです。

わたし自身、そういう場所があることを今日知りました。

今日知って、今日片付けしました。驚く暇もありません。

 

長年にわたって保存されてきた茶葉ですが、

年数が経ってしまったことにより、もう飲めないものも、残念ながらたくさんあります。

店長の貞重さんは、長年培った勘と経験により、そのあたりはなんとなくわかるらしいのですが、

わたしのように、ただ漫然と出されたものをいただいてきただけの人間では、そうはいきません。

 

というわけで、10年以上経ったお茶をいろいろ飲み比べさせてもらったのですが、

不思議なことに、まだそれなりに飲めるお茶もあれば、「これはキツイ」というものもありました。

こうした「経年劣化したお茶」「劣化が少ないお茶」というものの他にも

「経年により風味が変わり別の味わいになるお茶」「歳月を経てむしろおいしくなるお茶」など

いろいろなケースがあるそうです。

そして、それぞれのケースやお茶の種類などを教えてもらったのですが。

 

申し訳ありません、途中で頭から煙が出てしまいました。

 

裏方担当はしょせん裏方でして、基礎となる知識をほとんどもっていないのです。

いずれ勉強しなければとは思っているのですが……すみません!

 

ただ、基礎の基礎として、お茶の劣化を防ぐ方法について習いましたので、

ひとまず、それだけでもご報告させていただきます。

 

まず、茶葉が嫌うものというのは3つありまして、

それは「空気」「光」「湿気」なのだそうです。

ですので、空気を抜いて、遮光素材のものにいれて、しっかり密封すれば、

歳月を経ても劣化しにくくなる、というお話でした。

そう言われてみれば、迎茶ではいつもシーラーや茶缶などを使い、

一般家庭よりもずっと厳重に密封をしていました。

 

というわけで、茶葉を10年以上保存する必要がある、という方はあまりおられないとおもいますが、

上記の三要素「空気」「光」「湿気」を意識していただくだけで、

お茶の風味はずいぶんと保たれるかもしれません。

 

それでは、今回はこのあたりで失礼します。