裏方担当のTです。
写真は、一階カウンターの棚のいまの様子です。
かつては、大量の茶缶、そして、景徳鎮青花と宜興の茶器が並んでいたのですが、
いまではだいぶ整理され、おいてあるものも数えるほどとなりました。
そして、もう一箇所、きょうモノの撤去を行った場所があります。
それは、お客様からはけっして見えない、キッチン奥にある茶葉のストックケースです。
わたし自身、そういう場所があることを今日知りました。
今日知って、今日片付けしました。驚く暇もありません。
長年にわたって保存されてきた茶葉ですが、
年数が経ってしまったことにより、もう飲めないものも、残念ながらたくさんあります。
店長の貞重さんは、長年培った勘と経験により、そのあたりはなんとなくわかるらしいのですが、
わたしのように、ただ漫然と出されたものをいただいてきただけの人間では、そうはいきません。
というわけで、10年以上経ったお茶をいろいろ飲み比べさせてもらったのですが、
不思議なことに、まだそれなりに飲めるお茶もあれば、「これはキツイ」というものもありました。
こうした「経年劣化したお茶」「劣化が少ないお茶」というものの他にも
「経年により風味が変わり別の味わいになるお茶」「歳月を経てむしろおいしくなるお茶」など
いろいろなケースがあるそうです。
そして、それぞれのケースやお茶の種類などを教えてもらったのですが。
申し訳ありません、途中で頭から煙が出てしまいました。
裏方担当はしょせん裏方でして、基礎となる知識をほとんどもっていないのです。
いずれ勉強しなければとは思っているのですが……すみません!
ただ、基礎の基礎として、お茶の劣化を防ぐ方法について習いましたので、
ひとまず、それだけでもご報告させていただきます。
まず、茶葉が嫌うものというのは3つありまして、
それは「空気」「光」「湿気」なのだそうです。
ですので、空気を抜いて、遮光素材のものにいれて、しっかり密封すれば、
歳月を経ても劣化しにくくなる、というお話でした。
そう言われてみれば、迎茶ではいつもシーラーや茶缶などを使い、
一般家庭よりもずっと厳重に密封をしていました。
というわけで、茶葉を10年以上保存する必要がある、という方はあまりおられないとおもいますが、
上記の三要素「空気」「光」「湿気」を意識していただくだけで、
お茶の風味はずいぶんと保たれるかもしれません。
それでは、今回はこのあたりで失礼します。