裏方担当のTです。
いよいよ片付けも大詰めとなってきました。
今回は、茶器や茶葉(茶缶)を陳列していた1階・2階の棚撤去の様子をお伝えします。
まずは2階の棚撤去から。じゃじゃん!
いきなりですが、なにもありません。
壁です、白い壁しかありません。
が、ここにはもともと、景徳鎮茶器などを陳列していたけっこう立派な棚がありました。
その棚が、どのように撤去されていったか、少し時間を巻き戻してみますと……。
まず、ガラスの扉を取り外します。作業は知人の職人さんにやっていただきました。
扉がすべて、きれいに取り外されました。
ガラス棚は、一枚ずつ養生していきます。割れたら大変ですからね。
そして、木の仕切り板もはずされていき……。
下の段の棚もなくなっていき、最終的には、冒頭の写真のような「白い壁」になったのでありました。
こちらの棚は、私がお手伝いをはじめた当初の時期に、
「まずは当店の茶器について知っていただくことが大事なので、
すでに茶器をご存知の方だけでなく、喫茶が目的で来店された方も含め、
当店にお越しいただいたすべての方に、茶器や作品の現物をご覧いただけるようにしよう」
という相談をして、設置したのでした。
結果的には、1年くらいしか使うことはできなかったのですが、
実物を見て、知っていただくという目的は、果たせたのではないかなと思います。
とはいえ、自分が関わったものがなくなった跡というのは、少しさびしくもありますが。
まぁ、新しいことをするためのステップですから! 2階の棚、お疲れ様!
そして、お次は1階の棚。
こちらは、先日のブログ記事にてモノがなくなった様子について触れましたが、
いまは、こんな感じになっています。
先日の記事と比べていただけると、一目瞭然です。こちらも壁です。ただの壁です。
が、2階とちょっと違うのが、壁に汚れが目立つことですね。
ただ、この汚れがおもしろくて、棚に置いていたものの形に沿うように汚れがついているんですね。
ですから、一番目立つ等間隔の横線は棚板があった跡ですし、
他にも、茶缶の跡、茶盤の跡、お皿の跡などが、描かれたかのように壁の模様となっています。
動かさなかったから、というわけではなく、定位置としてそこに置いていたものの跡がついているようです。
棚板じたいはもうないのですが、この跡があるせいで、まだここに棚が残されているような気分になります。
……あ、この手のお話で定番の「謎の手のひら」「見知らぬ顔」とかの跡はありませんでしたので、
その点、どうかご安心ください。わたしも安心しました。霊感とか、もとから無いんですけどね。
それでは、今回はこれにて失礼いたします。